2015/12/08

Android 6.0で ESET Mobile Security for Android を使う方法

「Windowsはウイルスが多くて危ない」なんてことを言っていた人でも、最近は、AndroidもOSXを対象とするウイルスが出始めていることを知っていると思う。

WindowsもMacもAndroidも無防備というわけにはいかないので、ウイルス対策ソフトとして「ESET ファミリー セキュリティ」を購入していた。
ある日、Android 6.0にアップデートしてしまい、ESETが全く動かなくなり、しばらくウイルス対策ソフトなしで使っていた。
さすがにまずい気がしてきたので、ESETを動かす方法を探してみた。

ESET Mobile Security for Android とは

まず、同じESET製品でも、以下の2つが別の製品だということを理解することが大事だ。

  1. Google Play版 (amazon app storeでも買える)
    - Google Play Storeで購入し、お金を払う
  2. パッケージ版
    - その他、公式サイトなどでの購入

この2つは似たようなものなのだけど、パッケージ版を買っていても、Google Play版でアクティベーションできない。逆も同じ。
そのせいで、パッケージ版を購入した場合には、Play Storeではないところからダウンロードしてインストールする必要がある。

現状

日本でパッケージ版のESETを購入すると基本的にキヤノンITソリューションズからが多そうだけど、サポート情報は以下の通り。
リリースから2ヶ月も経ったのに、特に更新されていない雰囲気しかないサイトがあるだけで目処も何もない。

◆ Android 6.0

現在は対応しておりませんが、今後対応を予定をしております。
対応時期を含めた最新情報は、決定次第、本ページにて随時公開します。

作戦

Google PlayでESETの評価を見ていると、どうやら海外でもGoolge Play版とパッケージ版で異なるアクティベーションらしい。
これを見ると、きっと、それぞれの製品は国によらず共通の可能性がありそう。キヤノンから購入したESETのライセンスを他の国のESETでアクティベーションできるかやってみよう。

インストール

以下はAndroid端末で実施する。(スクリーンショットはPCのもの。)

  1. http://www.eset.com/us/support/download/home/mobile-security/ のサイトの左の方、 “A ALREADY PURCHASED” をクリック。 Click "A ALREADY PURCHASED"
  2. Version 3.2 以上であることを確認して、ダウンロード Download
  3. 後は良きに計らう。( 日本のものと同じ )

まとめ

これでAndroid 6.0対応のESETがインストールできた。
難点としては、日本語にできないこと。英語があれば何とかなるとはいえ少し辛い。
英語は嫌な人は、Android 5.xのままにしておきましょう。

vSphere 6.0 でのHA機能のエンハンスの要点

まとめ

  1. vSphere 6からは、ストレージパスが死んだ場合でもHAを設定できるようになった。
  2. vCenterは watchdogs によりプロセス落下時には再起動される
  3. vCenterの可用性をさらに高めるにはWindows版を利用し、MSCSクラスタを設定する必要がある

資料

  1. VMware vSphere 6 のドキュメント
  2. http://www.vmware.com/files/pdf/vsphere/VMW-WP-vSPHR-Whats-New-6-0-PLTFRM.pdf
  3. vSphere 5.x および 6.x での永続的なデバイスの損失 (PDL) と全パス ダウン (APD) (2081089)

vSphere 5.5 までの障害あるある(Part 1)

物理ホストのHBAが死んだり経路上の問題で、特定のホスト群のみストレージへのパスが切れた。
vSphere 5.5 までは、ストレージへのパスが死んだ場合、HAによる保護ができない障害パターンで、IOが止まっているが、管理者が別のホストに移してから再起動するまでアプリケーションは死んでいた。

vSphere 6になると…

VMCP(Virtual Machine Component Protection) の機能として、ストレージへのパスが切れた時に検知し、挙動を制御できる。
VMware のドキュメントとしては、APLPDL という2つの用語に分かれていて、設定上も異なる設定が可能。
- APL
- All path down
- 全パスが切れた場合
- PDL
- Permanent device loss
- LUNがぶっ壊れて認識できなくなった場合など
- どういう状態かはKB 208108に例がある

vSphere 5.5 までの障害あるある(Part 2)

vCenterのプロセスが落ちる。
仕方ないので、再起動させるスクリプトを書く。

vSphere 6になると…

WatchdogがvCenterに組み込まれている。
PID WatchdogAPI Watchdogがあって、それぞれプロセス自身を監視するのか、API経由で監視するのかの違いがある。 API Watchdog はデフォルトで起動する。
Watchdog は、vCenterプロセスの再起動してくれる。2回プロセス再起動してもプロセスが上がらない場合には、リブートする。

vSphere 6以降の設計ポイント

(今までもやっていたと思うけど、 )VMCPのおかげで、1クラスタの中でストレージの障害範囲を分けておけば、 HAしてくれるようになった。
そのため、クラスタ内でストレージ機器への接続で、同一のスイッチを使わないようにするなど、検討する必要がある。

ところで、今回はvSphere 6で設計上の大きなポイントになる(と思っている)PSCについて一切触れていない。
PSCの構成については、List of recommended topologies for VMware vSphere 6.0.x (2108548) に詳しく記載されている。
とはいえ、日本語版はアップデートされていないようだし、気が向いたら書こうとは思う。